じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

(種を知りたい、調べたい時、野外観察時にオススメ)
じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑
大石善隆 (著)

表紙のイメージからしてパッと目を引くデザイン。
写真集のような、可愛らしいイラスト集のような、そんな「あれちょっと手にとって見たい」と思わせるやわらかい雰囲気がありますが、一度ページをめくって仰天。わずか1ページの中に凝縮されている情報量の多さといったら!
故にちょっと一種あたりのページ割り当てが窮屈でないか?とも思うのですが、
それはこの本の掲載種が何と驚きの506種にものぼるからなのです。
すごい情報量といっても、主な解説文としてのテキスト量は少なく簡潔に明瞭。
本格的な図鑑は、詳細な解説を読み込むにもエネルギーと知識が必要です。
しかしコンパクトにまとまったこれくらいの解説だと初心者にも見るべきポイントが明瞭で、覚えやすいので助かります。
著者大石さんのコケ愛が詰まった、拍手を贈りたい一冊です。

苔登山: もののけの森で山歩き

(標高別のコケについて知りたい時、コケをもっとよく知りたい時におすすめ)
苔登山: もののけの森で山歩き
大石善隆 (著)

2019年、大石先生出版ラッシュシリーズの第2弾目。
「苔三昧」の続編とはいえ、登山を全くしない私でも果たして読み進めることができるか、正直なとこと若干の不安があったのですが、
さらりとページをめくるだけで払拭!登山に関係なく、全てのコケファンが読むべき内容に溢れています。
また、低山地〜高山帯までの代表的な蘚苔類一覧図も一目で分布の様子を把握でき、
今まで何となく感覚的にあやふやに掴んでいた復習にも最適。
全国のコケを楽しむ登山のためのガイドブックかと思いきや、とんでもない!
「はじめに」での一文
『山のコケは、山歩きの楽しさを増やしてくれるだけではない。
実は足元のコケには、数万年にわたる山の歴史から、人類の未来を左右するかもしれない環境問題までもがギュッとつまっているのだ』
とあるように、コケが私たちに語りかけてくれる様々な大切なコトを、わかりやすく大石さんが通訳してくれているようです。
とてもコンパクトな内容量ですが、本作にも詰まっているコケ愛が半端無いです。

部屋で楽しむ 小さな苔の森   

《コケの成長を知りたい、育てたい時にオススメ》
部屋で楽しむ 小さな苔の森  著:石河英作

今や、知らない人はあまりいないかもしれないくらい、
すっかり一般的に馴染み深い雑貨のようなアイテムになったコケテラリウム。
そのまだ知られていない、マニアがひっそりと楽しんでいた時期に、いち早く目をつけて世に送り出した一人でもある道草の石河さん。
経験をコツコツと積み上げられてきた独自の育成秘技ともいうべき、道草技術をふんだんに凝縮した内容になっておりますので、
育てたい方をはじめ、コケの事を知りたい方にもタメになる情報が詰まっていると思います。
一般的なテラリウムの本と違い、コケにまつわるエトセトラな小話も見逃せず、内容盛りだくさんです。

ずかん こけ

《コケ初心者、身近なコケを調べたい時向き》
ずかん こけ 著者/木口博史 古木達郎 

『歩くコケ図鑑』と呼ばれるほど、野外でのコケ判別は先生達の中でも抜きんでるという木口先生と、苔類といえば真っ先に名前の挙がる古木先生の仲良しコンビによる名図鑑が登場です!
子供むけですが、本文が全てルビうちされてだけ、というくらいで、大人向けと寸分違わぬ充実した内容です。

先生たちが「子供向けだからとごまかさず、細かいところまで書いていこう」と心がけられたというだけあって、様々な視点からのアプローチ、わかりやすく丁寧な解説、大きい写真と、むしろ子供むけだからこその、至れり尽くせりな内容は、年齢層関係なく、多くのコケ好きの役に立つ一冊となることでしょう!
苔類は、既存の本にはまだない種名が使われているものも少し掲載されているのもポイントです。
かなりお薦め!

はじめての苔テラリウム 失敗しない植え方・育て方・メンテナンスがわかる

(コケを育てたい時、どうしても失敗してしまう時におすすめ)
はじめての苔テラリウム―失敗しない植え方・育て方・メンテナンスがわかる
園田 純寛 (著)

コケ友園田さんの初著書。写真の美しさと丁寧で細やかな解説が印象的です。
コケを育てて見たい方には必読の一冊。
サンプル容器も素敵で真似したいものばかり、もう何年も育てるのを諦めていましたが、
久しぶりにテラリウムも作り直したくなり、思い切り感化されまくりました。
そして早速、紹介されている配合で土作りをし久々のテラリウム作品を作って見ました。
そんな私の重い腰をもあげてしまう『やってみたい欲』を掻き立てる一冊です。

知りたい 会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑

《コケ観察時におすすめ》
知りたい 会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑

入門書をはじめ専門書を携えても難しい現地でのコケ同定。
顕微鏡なしで突き進むには、やはり限界もあるものですが、
ルーペだけで判別できる種もあり、それをマスターできれば世界は随分変わるものです。特徴がわかりやすい写真だけでなく、スケッチも掲載されており、
なるべく身軽におさめたい野外に便利な一冊です。
『コケが気になる。一通り基本のコケを一気に習得できる内容で知りたい。でも何の本買えばよいのやら。。』そんな時にもまずはこの一冊を、と真っ先にお勧めしたい一冊でもあります。

新訂版 コケに誘われコケ入門 (生きもの好きの自然ガイド このは No.7)

「コケについて知りたい時ようにおすすめ」
コケ好きの間で知らぬものはおらぬほど、内容に充実したあの一冊がリニューアルされて永久保存版に!
グラビアも奥入瀬のコケに一新され、前号の伊沢さんの写真とは又違った魅力溢れるものに。中身も一見同じものばかりですが、細かな部分が更新されていたり、新たな記事が追加したりなど、再度入手しても後悔することは無いと断言できます!
 ちなみに私コケイロも、新たな記事追加分と見返しページの装飾にて、少し協力しております。

美しい苔庭づくり

(苔庭についてあれこれ楽しみたい場合におすすめ)
美しい苔庭づくり
「庭づくり」という園芸視点では有りますが、充実の図鑑や作者のコケに対する考え方など、園芸&アート本カテゴリより、
こちらのコケ学の方での紹介が良いと思いました。
若干お高め価格も、ページ数の厚みや、内容の充実ぶりを考えると
コスパの高い良書かと!何と言っても写真が美しいです。
最初はタイトルにある「苔庭」に特化したものだろうし、海外で気候も風土も違うし、どうしようかなあ、とちょっと悩みながらの入手でした。
しかし、蘚苔類の解説から、ルーペで楽しむコケの素顔など、
著者のコケを心から愛する気持ちがよく伝わる内容だと感じました。
もちろんプチ図鑑も掲載されており、「コケとは?」という初心者向けのイロハをはじめ、コケの植え付けや繁殖に関してまで網羅。
「苔庭づくり」という園芸視点が主かと思っていたものを良い意味で裏切られました。