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コケT図解

この度は、Tシャツをお手に取っていただきまして誠にありがとうございます!

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ボタニカルブームの昨今。
インテリアやアパレル業界でも、植物をモチーフにグリーンを肌で感じるアイテムが巷では溢れ返っています。
しかしながら、もちろんのこと蘚苔類がその表舞台で活躍する機会はありません。

『保育社の図鑑のようなイラストいっぱいのコケTシャツで街を闊歩』

そんなイメージで、都会にも山にも合う?!イラストを描いてみました。
Tシャツは、色合いを微妙に調整したモノクロですが、原画はカラー。
そしてこちらは、それをアンティーク調に加工したものです。

 ※ 「保育社の図鑑」とは.....   「原色日本蘚苔類図鑑」(現在廃盤のため、入手困難) という、保育社から1972年に出版された図鑑のことです。写真掲載はなく、全てイラストによる図解。コケのように小さく、種の判定が難しい植物は、イラストの方がわかりやすいため、今もなお、コケを学ぶ者のバイブルとなっている一冊です。
そして、そのイラストの精巧で美しいことといったら!
マニアックではありますが、眺めるだけでも楽しいのです。

ゆるり解説【全23種  蘚類13種 苔類10種】

※ 『全面プリントされた大判の生地を使ってTシャツに縫製した』イメージでデザインしております。
そのため、サイズや種によっては、印刷範囲に入りきらず、見切れている場所が出ております。
Mサイズは、「コスギゴケ」は入っておりません。
「ゼニゴケ」のアルファベット「W」は、Tシャツプリント時には印刷範囲外のため、抜けております。ご了承くださいませ。


a:  コスギゴケ Pogonatum inflexum【蘚類】
公園の低木の下や、庭など低地に多く、わりと見近な場所で見かける種。
乾くと葉がクルクルと縮れます。「コスギゴケ」という名から、「スギゴケ」の小型版という大ざっぱな印象も受けるが、苔庭でインパクトの強いスギゴケや、ウマスギゴケ、オオスギゴケは、乾いても葉は全く縮れない種で、少しグループが異なります。また、「ヒメスギゴケ」という大きさも縮れ具合の見た目がそっくりな種もあり、その見極めは素人には難しいが、縮れ方が少し緩いのがポイントだそう。




bオオカサゴケ Rhodobryum giganteum【蘚類】
コケらしからぬ大きさと八重咲きの花かと見間違える風貌は、何度見つけてもテンションが上がってしまう種です。
だいたい八重桜と同じくらいの大きさ。
林床の腐植土上に落ち葉の陰から緑色の透き通った「花」が見えたら、オオカサゴケかもしれません。雨上がりや、朝露に濡れた姿の美しさは驚きですが、乾くと全くの別人。なかなかみすぼらしくなり、枯れ葉と混ざって見つけるのも難しくなります。





cケチョウチンゴケ Rhizomuium tuomikoskii蘚類】
こちらもお花そっくりのコケ、パート2。渓流近くの湿った岩や倒木などで見かける事が多いコケ。
葉の形がうちわ型で、基部が狭くなるカタチなので花弁のよう。
仮根が多く、先には糸状の無性芽が立ちあがっているので毛のようにみえます。しばしば葉の上にもモジャモジャ広がっている。若めの葉は毛が少なめ。




dキビノダンゴゴケ sphaerocarpos donnellii Austin苔類】
2009年に岡山市南区の水田で発見された日本新産のコケ。
なぜか今だ(2015年現在)岡山県内でしか発見されていないという摩訶不思議な苔類ですが、見た目も摩訶不思議。出現する時期も、稲刈り後の晩秋から春先と限定されているので、なかなか会う事ができないレアなコケです。
ツブツブ、ポコポコと丸い塊の変わった群落は、そのまま指輪やブローチにしたくなります。




e:  トヤマシノブゴケ  Thuidium kanedae【蘚類】
山地や、自然公園などに多い。乾いた葉の手触りはゴワついていますが、分枝の仕方が羽状で小さな葉を沢山つけており、シダのミニチュアのようなカタチは遠目でも見つけやすく、レース編みを連想させる繊細なつくりです。
ヒトカケラでさえも美しいので、ぜひじっくりと目を凝らしてみて欲しいコケ。
這うようにして、ふんわりと群落をつくる特徴を生かし、コケ玉にも使われる事があります。




fナンジャモンジャゴケ Takakia lepiodozioides【蘚類】
和名も姿カタチも面白いコケ。絶滅危惧種。
葉っぽくない葉は棒状、2本ずつ3列についていて、下部から鞭枝をだす風変わりな姿は、一個体がとても小さくて華奢。
発見当初は、苔類なのか蘚類なのかと研究者達を翻弄させたというエピソードは、コケ好きの間ではお馴染みで、「生の群落を見たい」と憧れる人多し!のコケです。




gジャゴケ Conocephalum conicum【苔類】
裏庭や、校庭、公園、登山道。至る所の日陰で見かけるとても見近なコケ。
ヘビ柄そっくりな葉状体は、好き嫌いも別れますが、馴染み深いからこそ日々の観察しがいもあるコケです。春先に一斉に伸ばす雌器托はキノコのようで、一見の価値あり。オオジャゴケ、タカオジャゴケ、ウラベニジャゴケと3種が知られており、タカオジャゴケはマツタケに似た香がします。




hウツクシハネゴケ Plagiochila pulcherrima【苔類】
とても苔類とは思えない大きさと風貌。見た目は大型の蘚類にしか見えないコケ。
そして乾いている時と湿っている時の姿もまた別人で驚きます。
屋久島や南九州、琉球方面の分布で、普段は見る機会が少ないコケです。




iカラヤスデゴケ Frullamia musciola 【苔類】
丸い葉が瓦状に重なりながら羽根状に分枝し、ぺたっとした薄い感じで樹幹や岩などについています。裏側をめくると、表の葉が裏側で小さく折り畳まれて袋状になる「裂片」という部分があるのが特徴のグループです。イラストはその裏側、写真は表側です。
通りがかりに表面を見るだけでは決してわからない、
複雑で細かい形状には、隠れた場所にこだわりを持つ匠の技のようで、
ただただ感心するばかりなのです。




jクモノスゴケ Pllavicinia subciliata 【苔類】
透け感のある鮮やかな緑色が綺麗な葉状体で、
葡萄し細長く2叉状に分枝しているコケ。
「クモノスゴケモドキ」という似た種で名前も紛らわしいコケもあるが、
これは先端が細くならないのに対して、
本種は、先端が細く尖る事があります。
2月下旬〜春先に胞子体をつけるが
その姿は細長いマッチ棒のようで面白い光景です。
苔類の胞子体を見る事ができる期間は非常に短いので、遭遇できるとラッキーです。




kコツボゴケ Plagiomnium acutum【蘚類】
透き通った葉は瑞々しく、連なる葉が大変美しいコケ。
苔庭にも活用されているが、公園など身近な場所にもよく生えている普通種。
ありきたりなコケとはいえ、
春から初夏にかけての新緑時の輝き具合はまさに「灯台元暗し」。
知らないのがもったいないほどの魅力あるコケです。
這うタイプと直立タイプと2種類あり、直立タイプから胞子体を伸ばします。




lハタケゴケの仲間 Riccia sp.【苔類】
畑の端の方や、街路樹の植え込み部分など土壌の上でよく見かけるコケ。
全部同じかと思いきや、ハタケゴケ以外にも、
ウロコハタケゴケやサビイロハタケゴケ、コハタケゴケなどなど、
色々な種類が混ざってパッチワークのように地面を彩ります。
ハート型に似た葉は、放射状に広がりロゼットのような葉状体をつくります。
見向きもされない、ジャマもの扱いされがちなコケですが、そのままワッペンやバレッタにできそうなほどの可愛らしさです。




mオオミズゴケSphagnum palustre【蘚類】
ミズゴケの中でもよく見かけることが多いひとつで、10cmほどの大きさなので目立ちます。湿地や水辺に生育し、スポンジ並みの保水力の機能が生かされ、海外産が園芸用品として販売されているため、世間では素材としての認識が強いのが残念。
国産で自生しているものは、ほとんど国立公園など保護地域に多く、準絶滅危惧種に指定されています。




nウキゴケ Riccia fluitans【苔類】
「カズノゴケ「鹿角苔」ともよばれ、角のようにY字に分枝していきます。
アクアリウムでは「リシア」で市場に出回っており、人気があります。
しかもそういったものは、自生地からの無断な採集によって
販売されているものもあるようです。
湧き水など綺麗な水場があるような場所で自生しているので、
見つけると嬉しくなります。
いつまでもウキゴケが元気で安心して暮らせる環境が続くのを願うばかりです。





oオオシラガゴケleucobryum scabrum【蘚類】
大型でややグレーがかったような青白い色合いで、
林内の薄暗い岩や土から垂れ下がるようにして生育しているのを見かけます。
和名のシラガは「白髪」からきており、老人の頭髪のような色合いが特徴のグループで、同じ仲間には「ホソバオキナゴケ」という盆栽や苔庭でお馴染みのコケもいます。このオキナとは「翁」のことで、やはり老人をイメージした名前がついています。




pシモフリゴケ Racomitrium lanuginosum【蘚類】
標高が高めの日当りの良い岩の上など、乾燥しているような所で見かけます。
葉の先が透明で長く伸びているのが遠目では白く見えるため、
岩の上に霜が降りたような印象を受けます。
水分を含むと一瞬にして葉を広げる様子は肉眼でもよくわかるほど動きます。




qチヂミバコブゴケ oncophorus crispifolius【蘚類】
乾燥した岩の上や地上に塊をつくります。
小さいのでぱっと見はわかりづらいですが、
ルーペでみると胞子体の首部分に喉仏のようなコブがあるのがポイント。
赤いサク歯が目立つので、岩の上にクルクルパーマのコケの塊に赤い点々が見えたら
喉仏を確認してみましょう。




rコマチゴケ  Haplomitrium mnioides 【苔類】
南方に多いコケで、湿度が高い薄暗い場所でみられる。
もともと原始的なコケの中でも、さらにつくりが原始的な方だとか。
その名のごとく、小野小町を思わせる古風で艶やかに輝く別嬪なコケ。
その美貌から、蘚類派の人をも魅了しています。




sヒノキゴケ Pyrrhobryum dozyanum【蘚類】
京都の苔庭でよく見かけるふわふわのコケ。別名「イタチノシッポ」ともいわれ、
動物の尻尾にそっくりな形と毛糸のような毛束感が特徴です。
環境の変化や湿度に敏感で、都内での生育はなかなか難しいですが、湿度や日当り、
温度具合がうまく調整できると栽培も可能です。アクアリウムで水中に沈生させることもあるようです。




tタマゴケ Bartramia pomiformis【蘚類】
コケ好き内では知らない人がいないほどのメジャーで人気のアイドル的存在のコケ。
春に伸ばす胞子体がまん丸の球体で、
針山にさされたマチ針を見ているような光景を毎年心待ちにする人が多い。
桜前線ならぬタマゴケ前線として、
各地の近況がこの時期にはよくツイートされています。
英語の俗称で「アップルモス」と呼ばれるように
青リンゴのような瑞々しさが最初はありますが、
古くなるにつれて赤みが増し、目玉の親父にそっくりになっていきます。




uイチョウウキゴケ Ricciocarpos natans【苔類】
水田の水の上にぷかぷか浮いているイチョウの形に似たコケ。
関東でもみられますが、東京の水田ではなかなかみられません。
自然公園の湿地ゾーンなどでもたまにいることがあります。
鮮やかでぷっくり肉厚のコケの下から紫色の仮根が水中を漂います。




vキヨスミイトゴケ  Barbella flagellifera【蘚類】
まるで刺繡糸が枝から垂れているのかと思う程の繊細で儚いコケ。
懸垂系のコケは南方に沢山ありますが、キヨスミトゴケはダントツで細い。
湿度が高い場所の枝からたれており、高尾山や御岳山などでよくみることができます。




wゼニゴケ Marchantia polymorpha【苔類】
教科書にも掲載されており、コケを知らない人でもこの名前は出てくる。というほどメジャーなコケ。
ですが、同時に嫌いな人も多く園芸界では天敵扱いを受ける事もあります。
しかし、ヤシの木のような雌器托や花のような雄器托は、
ジオラマを彷彿とさせるミニチュア感があり、
ファンも多いコケです。基本的には春か秋、もしくは二回胞子体を出すうえに無性芽でも増えて行くので繁殖力が旺盛です。

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「コケ」と一口にいっても、その形や色合いは様々で種類に富んでいます。
同じように見える緑色の塊や、絨毯もひとつひとつの個性を知ると
見慣れた景色もより深く知ることができるものです。

日本にいるコケの種類はなんと1800種ほど!

近所のお散歩から、地方への出張、登山や旅行、帰省などなど。
ぜひ、イラストのコケを探してみて下さいね。

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